2018年9月に、200系クラウンハイブリッドからCX-8に乗り換えたとき、感じた違和感、それはブレーキでした。
私はこのブレーキの部分でまだまだ練習が足りないので、修行しております。そして、その修行をしっかりしないと、万が一の時に危険なことになると感じています。
マツダの忠実で優秀なブレーキ
マツダのブレーキは極めて優秀で、リニアな点に定評があるようです。
「リニアなブレーキ」というのは、私にはよく分からないので、調べてみました。以下サイトが分かりやすく参考になりました。
時間軸の考え方に基づき、BESTなブレーキングを目指すとき、非常に重要なのが、ブレーキ踏力と効きの関係がリニアであることです。
BRAKING MEISTER ZONE ブレーキングマイスターへの道 【STEP1】『ブレーキを科学する』 リニアに効くことの重要性!
リニアとは、ブレーキを「1」の強さで踏むと、「1」の強さでブレーキが効き、「5」の強さで踏むと、「5」の強さでブレーキが効く、この状態ならば、フルブレーキングで、「10」の強さで踏むと、どれぐらい効くかは、想像することは簡単です。
しかし、ブレーキを「1」の強さで踏むと、「1」の強さでブレーキが効き、「2」の強さで踏むと、「5」の強さでブレーキが効くような状態では、フルブレーキングで、「10」の強さで踏むと、どれぐらい効くかは、想像ができません。
そうなると、ドライバーはブレーキングに自信が持てず、ブレーキングポイントを詰めることもできません。そして、もしこの状態で、ギリギリまでブレーキングポイントを詰めると、大きなリスクを背負うことになります。
CX-8は、このリニアという点を満たしているので、非常に優秀と評価されているようです。ブレーキに求められる性能を完璧に満たしているので、最高なわけですね。
トヨタの大衆に求められるブレーキ
さて、マツダのブレーキが優秀だということは分かりましたが、他のメーカーはブレーキはダメダメなのでしょうか?
世界のトヨタのブレーキはどうなのでしょうか?
私のような詳しくない人間は、「トヨタなどは世界の車を作っているので、さぞブレーキもしっかりしたものだろう」と想像してしまいます。
この辺の謎を説明してくれたサイトがありました。
残念なことに日本車では、ブレーキをちょっと踏んだだけでグワッと効く、ステアリングをちょっと切っただけでグワッと曲がる、アクセルをチョット踏んだだけでグワッと加速する、といった過剰な特性のクルマが少なくありません。
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これはユーザーがそれを価値がある、性能が高い、と間違った感覚を持っているからです。ドライバーが望んだだけ、過不足なく応答してくれるのが、質の高い道具・機械なのです。
日本人に求められる性能を実現しようとした結果、ブレーキはちょっと踏んだだけでしっかり止まるものが良い、という流れがあるようです。
この話が本当かどうかは私には分かりませんが、私の前乗っていた200系クラウンハイブリッドは、よく効いていました。
これが上記で言う、「2」踏んで「5」効くブレーキだった、というのは今CX-8に乗り換えて気づいたわけです。
ハイブリッドは、EVの回生ブレーキと油圧ブレーキが共存して動作します。ハイブリッドでは油圧ブレーキがよく効いていたみたいです。
このよく効くブレーキにだいぶ長いこと慣れてしまいました。
そして、シェア的に世の中の多くの人は、今もよく効くブレーキを使用しているということになります。
この話は、マトリックスに似ていますね、機械に支配された仮想現実に生きる人とそれに気づいた現実世界の人。
そうなんです、あなたのブレーキは「2」踏んで「5」のブレーキがかかっていますよ、などと教えてくれる人がいないので、誰も気づきません。
ただ、私がちょっと違うかなと思うのは、リニアなブレーキでない車に乗っている人が「5」止めたいときは「2」踏みます。「10」止めたいときは「5」踏むようになっています。
私のようなライトなユーザーは、上記のような「リニアでないブレーキ」について、何の違和感も感じることはなく、これからも感じることなく生きていくでしょう。
CX-8のブレーキの違和感
200系クラウンハイブリッドからCX-8乗り換えて、一番感じたのはブレーキが効かないということです。
スピードが出ていないときは問題ありませんが、信号が黄色になり、50キロ程度から0キロに落とすときに、踏み込みが甘くなることが頻発しました。
何度か前の車にぶつかりそうになりました。
このブレーキ量の不足は、私だけでなく、うちの家族も同じだったので、他メーカーからCX-8に乗り換えた場合は、多く発生しているものと容易に予測できます。
「CX-8 ブレーキ 効かない」などと検索すると、その話題でぎわっています。
以下サイトが参考になりました。
さて、私はCX-8のブレーキが、世の中の真実だと気づいたわけですが、長年慣れ親しんで、身に付いたカックンブレーキ操作テクニックはなかなか治りそうにはありません。
うかうかしていると、ブレーキ踏み込み不足が発生してしまいます。半年以上、4000キロ乗りましたが、私の家族もまだまだ慣れていないようです。
今まで他のメーカー車のブレーキに違和感を感じていた方は、CX-8に乗り換えれば「最高!」となると思いますが、他メーカーの車が標準だと思いこんでいる人は、私のように修業が必要になると思います。
CX-8の忠実なブレーキに慣れていない人にとって一番怖いのは
緊急時のブレーキがしっかり踏み込めるか
だと思います。
「10」止めるには「5」踏むに慣れてしまっているので、とっさの時にも「5」踏んでしまいます。結果的に「5」足りないので事故につながりかねません。
CX-8は素晴らしいブレーキを装備しているので、多くの人にもおススメすべきだと思いつつ、他メーカーからCX-8に乗り換えた場合、しっかり理解し、しっかり体に慣れさせないといけないと思いました。