100万円無駄にした私が通信講座おススメしない理由

今日の話は、通信講座を受講するには、モチベーションが一番大事という話です。

あなたは、通信講座すべてできる自信ありますか?

無理ですね、あなたにはできません。通信教育をすべてできる、それはもはや仙人です。

総額で100万円以上通信講座につぎ込んだ、ダメダメな私の経験を踏まえてご紹介していきましょう。

資格と大学の重要性

資格は重要だということは昔から言われています。

そう、資格がないとつくことができない職業があるからですね。

それと同じで大学も重要です。

気づきを与えてくれる大学に入るため、しょうもない受験勉強 をする必要があります。気づきを与えてくれるのは良い教授陣です。良い教授陣が揃っているのは基本的に難関大学が多いです。なので難関大学に入ることが推奨されます。

私を含め、多くの人は凡人です。

大学なんてくだらないところには進学せずに、中卒・高卒で仕事を始める人もかなりいます。彼らの中にはかなりの数天才がいます。

私のような凡人が、天才である彼らに勝つには

大学受験で事務処理能力を向上させ、人生の気づきを得て経験を重ね、学歴で最後に武装する必要があります

例えば、私がバイトしていた居酒屋の店主は、中卒ですが天才です。

7卓ぐらいあるテーブルのメーニューをすべて読み上げても記憶してしまいます。メニューは、 お通し、刺身、サラダ、魚系焼き物、肉系焼き物、揚げ物、ご飯もの、デザート、と提供する順番が決まっています。

各卓でお客さんが提供する順番を考えて注文してくれることはありません。当然バラバラですが、読み上げれば自動的に頭の中で入れ替えているのです。しかも、「各卓、料理」の順番でソートをかけているのです。

50、60個ぐらいのメニューが一瞬で頭に入るのです。判断力もとんでもなく速い。

これはとんでもないことです、私は一生できません。こんなレベルの人たちとまともに対決しようものならいちころで負けてしまいます。なので、凡人は大学で対抗策を練る必要があるのです。

世の中怖い・・・。

さて、前置きがだいぶ長くなりましたが、資格の通信講座の話に戻ります。

気象予報士資格

大学時代気象に興味を持ちました。

気象予報士かっこいいなー

という漠然とした憧れです。

決断力が早いのが、私のいいところです。

さっそく、ユーキャンの通信講座で気象予報士講座を見つけてしまいました。

お値段 6万円 です。割とお得ですね!

ユーキャンの通信教育と言えば今でもありますが、自分のペースで好きな時にできるのがいいですね。

前半の教材を見る限り、すごく簡単に思えます。

これはいける!楽勝だ!

難関国立大学へ入れた大学受験での成功体験があったので、

この程度のペラペラな講座なんて楽勝だろう♪

と思いましたが、さすがに気象学という学問が理学部にあるぐらいです。文系の自分にとってはなかなか理解しがたいものです。

実際の予報のあたりからなかなか難易度が高くなり、300hPa、500hPaなどの上空の気圧配置と地上の気圧を比較しながら予報をするのですが・・・これが実に難しい。

教科書ではさらっと説明しているだけなので全然詳しくありません。

つんだ!

周りに気象学に詳しい人間もいなかったので、見事に詰みました。

なので、結果、試験を受けるには至りませんでした。

公認会計士資格

大学も3年生になると周りが、弁護士だの、公認会計士だの、公務員など予備校に通い始めました。

私も焦り始め、公認会計士の資格試験勉強のために、大手予備校の通信講座を受講しました。受講料は高めで、50万円です。

例の大学受験での成功体験があったので、過信がありました。

資格試験なんて、ちょちょいのちょいよー

申し込みをしようとすると、対面授業の他にテープでの通信講座があることが分かりました。

「ほう、授業を1倍速で聞かなくても、テープの1.5倍速で授業を聞けば1.5倍速く勉強が終わるではないか!他ののろまな亀さんよりも1.5倍速く公認会計士になれる!」

と大喜びし、通信講座にしました。

私は塾講師をしているので知っています。

そう、通信講座の成功のカギはただ一つ。

モチベーションです!

ちゃんと定期的にモチベをキープすれば問題ないね♪

さて、さっそく初回号が来ました。

いいですね、サクサク進みます。

1ヶ月目がこんなに楽勝だとは、公認会計士試験も余裕でしょう♪

さて、次月号が来ました。

ふむ、今日はやる気がないので、明日2倍しよう・・・

翌日になりました。

ふむ、今日は飲み会で疲れたので、明日と明後日2倍しよう・・・

次次月号が来ました。

やばい、リスケだ。今月は全部2倍の計画で進めないと!

計画を立てるのは昔から好きです。さっそくリスケを行います。

1日目

よし、1日目は2倍クリア、明日からも2倍で頑張ろう!

2日目

今日は部活で遅くなったから、週末の休みに3倍しよう・・・

週末の休み

起きるのが遅かったから、もうすぐ夏休みだしまとめてしよう!

夏休み

むり・・・

となるわけですね。

最終的には2年コースを終えることなく挫折してしまいます。

このままでは50万円の投資が無駄になるので、ヤフオクで売却あるのみです。

が、

ちょうど公認会計士の試験制度に大きなてこ入れがあったので、高額では売りさばけずに、二束三文となります。

結局のところ、通信講座はモチベの維持は極めて難しいです。

塾講師として、人のモチベを維持させる仕事はできましたが、残念ながら自分のモチベーションはどうしようもできません。

通信講座を修了できる人って、とんでもない方だと思います。そう、仙人です。

「通信講座で難関資格を取得しました」というだけで、給料1.5倍にしてあげるべきだと思います。

敗因は明確に以下の2つですね。

  • 対面授業なので緊張感がない、だらだらしてしまう
  • 一緒に競う人がいないのでモチベーションが維持できない

税理士

大学も卒業し、社会人となったある日

税理士っていいかも

などと懲りずに思い始めました。チャレンジ精神旺盛なのが私の良い点です。

5科目合格すれば資格を与えられます。

しかも、1度科目合格すれば一生有効です。毎年1科目合格すれば5年で資格ゲットです。

楽勝じゃん♪ 通信講座はだめだから、対面に切り替えるぞ!

手痛い経験は活かすタイプです、これでもちゃんと失敗から学んでいるのですよ?

申し込みをしようとすると、対面授業のほかに予備校に行ってビデオを借りて勉強できるコースがあるのです。

これはいいですね!仕事で都合がつかなくてもいつでも授業が受けれるし、現地に行くのでモチベーションも維持できます。これこそ求めていたのです。

ということで、さっそくビデオ対面授業を開始しました。

税理士試験は5科目受かればいいのです。

でも、5科目合格後、実際に働く上で役に立つ科目があります。

主要科目の、「簿記」「財務諸表論」の2大科目は、ボリュームが尋常ではなく、まずはモチベーションを維持するために、楽な科目を狙うことにしました。

ちなみに役に立ちにくくて有名なのが以下の科目です。

  • 酒税:これは税務署か酒造メーカーぐらいでしか役に立たないとか
  • 国税徴収法:これは国税に行かないと活躍できない
  • 固定資産税:これはよく分からない

ということで、これらは避けて、消費税か、相続税をやることにしました。

相続税

特に相続税とかすごい興味がわくじゃないですか?

生きているうちに発生する可能性のある身近な税です。それに相続税をやっておけば引く手あまたになれるそうです。

ということで、相続税を受講しました。

仕事で忙しいなりに、時々休みながら8割ぐらい出席出来ました。

これは楽勝か♪

と思われましたが、理論マスターという法律丸暗記の部分で時間が取れません。

ブラック企業で出張やら夜中まで働く身としては、法律を丸暗記する余裕がなかなか生まれません。

微妙な状態で迎えた試験本番。

・・・

試験日を間違えて有休をとってしまった!

・・・

こうして記念すべき税理士試験第1回試験は不合格となりました。

酒税

気を取り直して・・・

まずは1科目合格してモチベーションを維持する必要があります。相続税は法律の暗記が多すぎて仕事との両立が困難でした。

なので、ここは少しボリュームが少ない「酒税」をやろうということになりました。

自宅にカクテル作成グッズを取り揃えるぐらい、お酒には興味があったので、お酒の種類や製法により税率が異なる仕組みは興味深かったです。

やっていて一番楽しい!これは受かるぞ!

そう思っていましたが、やはり理論マスターで法律の丸暗記が登場します。

受験時代は早慶の最高峰日本史で高得点を出すために、用語集の隅々まで丸暗記していた脳をフル活用しましたが、社会人となって既に腐ってしまった脳はもうダメなようです。

「米、米麹及び水を・・・」と唱えているうちに、自然と眠りについてしまいます。

結果、理論マスターの法律暗記は間に合わず

・・・

試験を受ける段階に至りませんでした。

・・・

固定資産税

これで懲りないのが私の良いところです。

次は固定資産税に挑戦です。

固定資産税は内容としては薄い方で、ペラペラな理論マスターの法律を覚えるだけです!

・・・

と思って今いたが、やはり理論マスターという法律の子守歌にやられてしまいました。

実に3科目とも失敗という不甲斐ない結果です。

合計で 50万円 ほど投資したことになります。

やはり、通信教育っぽいものはダメぽいことを学びました。

大学院進学

さて、そうこうしていた頃、広島の国立大学の大学院に入学しました。

  • 入学金:25万円
  • 授業料:100万円/2年

国立の大学院は通信教育というものはありません。正当法で攻めるだけです。

当然、モチベーションを維持する要件はすべてそろっています。

  • 対面授業
  • 対面ゼミ
  • 競い合う同級生の存在

特に問題なく、2年間で博士前期課程クリアできました。

そう、やればできる子なんです♪

モチベーションの重要性

もうお分かりいただけたでしょうか?

え?

説明しなくても分かっていた?

まぁ、具体的な失敗例がある方が分かりやすいかと思いますので、体を張って体験してきました。

要するにモチベーションがあれば何でもできるわけですが、通信講座の体制は、モチベーションを維持するには最悪です。

私の体を張った経験を無駄にはせずに、通信教育は選ばないようにしてください。

あ、あなたは仙人様でしたか!?失礼しました。

では、このまま通信講座にお進みください。