新型クラウンについて思ったこと 差別化の限界?

220系新型クラウンが6/26に発売となりました。

220系新型クラウン、一部ではデザインがダメとか言われているようですが、私はそれなりに好きです。デザインの好みは人それぞれですし、世界のトヨタの優れたデザイナーがデザインしたものなので、素人である私には何も言えません。


ただ、ピラーの幅の調整などで高級感はなくなってしまいましたが、よりスポーティでかっこいいと思います。

220系新型クラウンと並んで、カローラスポーツも発表されていました。両車つながる車としてアピールされていました。

搭載される装備について

先日試乗した、乗り出し価格400万円のCX-8プロアクティブにはこれでもかというぐらいの安全装備、先進装備、高級装備が搭載されていました。また、乗り出し価格300万円後半のヴォクシーZS煌にも数々の安全装備や豊かな装備が満載でした。

高級車とその他の一般的な車で装備の差がごくわずかとなっている中、高級車が存在感をアピールするもが少しずつなくなってきています。座席の座り心地が良い、タイヤが良い、サスペンションが良い、防音素材をふんだんに使い静か、など車本来の部分以外では差がつきにくくなっている気がします。

実際新型クラウンを見ても目新しい装備はあまりないように思われます。他の一般的な車と同じような装備です。自動ブレーキやら車線逸脱やら普通にありふれています。リモートエンジン起動とか大衆車でも普通につくようになってきているのは驚きです。

まだないといえば、ナイトビジョンとぐらいでしょうが、一般的な車に搭載されるのも時間の問題でしょう。

新しい切り口の差別化

そんな中トヨタはつながるをキーワードにTコネクトを前面に出してきました。

一番印象的なのはヘルプネットが新型クラウンで全車標準装備となったことです。さらにはカローラスポーツにも標準搭載されたことです。あとセンチュリーも標準搭載です。

ヘルプネットはもしもの時にヘルプボタンを押すことでコールセンターとつながり、救急を依頼できます。この機能はヴォクシーなどにもオプションで載せることができます。ハリアー、プリウスPHV、カムリなど一部の車種の特定グレードには標準でついていたりします。月々1000円ぐらいのTコネクトを契約すればau回線を経由して色々サポートを受けることができます。

うちの200系クラウンハイブリッドにもこのボタンがありますが、まだ押したことはありませんが、逆に利用したことがないのはイイことです。

ただ、ヘルプネットには2種類あり、ボタンを押して連絡するだけの標準的なタイプと、エアバックが作動した場合に自動的に作動する、より高度なエアバック連動タイプがあります。

エアバック連動タイプは、重大な事故したときにサポートより連絡が入り安全確認が行われ、応答がない場合は救急の手配してくれます。重大事故で死にかけの時は返事なんてできませんからね。特に山奥で衝突事故しようものなら、めったに通らない発見者が来るまでそのままの恐れもあります。

ヘルプネットがあって救われた命も多いでしょう

このエアバック連動タイプは多くの車には搭載されていないもので、高級車と一般的な車に一線を引いていた装備です。それが今回からカローラスポーツにも標準搭載されたわけです。エアバック連動タイプのヘルプネットについて細かく取り上げている記事はありませんが、かなり大きな変化だと私は感じます。

これから発売される全車両に搭載乗されることになるのでしょう。

気になるのは今後の差別化戦略です。これをやってしまうと差別化する要素ってもうないのでは・・・と心配になりました。

私は思いつきもしませんが、今後「わっ!」と驚くようなものがトヨタから出てくるのを期待しています♪