新型コロナウィルスの拡大防止のため、各社でテレワークの仕組みが急遽導入が進んでいます。
労働者としては素敵に聞こえるテレワーク、テレワークをしている私の場合はこんな感じです。個人の見解で、世間一般的の実務の話や学術的な話はよく知らないのであしからず。
通勤時間の短縮
これがかなり大きいです。朝早く起きて満員電車に乗らなくても良いのは大変ありがたいことです。寝坊したとしても、起きてすぐ仕事が始められるのは大変ありがたいことです。
サボり
始業時間始まっていても寝ていることもあります。きちんと始業開始の儀式がないと、さぼり放題となります・・・。
仮に始業の儀式があっても二度寝することも起きるので、監視カメラぐらいついていないとさぼります。企業としては難しいところです。実際多くの人はそうなると思います。
でも、次に書いていますが、割り当てられた仕事をきちんとこなせば、この点は問題ないような気もします。
仕事の量
仕事の量は基本的に変わらないと思います。今まで通りの仕事を割り振られると思います。ただ、どうしてもフェイスtoフェイスのコミュニケーションが減るので、仕事の処理には少し時間がかかる可能性がありますので、少しだけ仕事時間が増えそうです。
私の場合は、納品物を期限までに納めることが仕事なので、4日で設定されたものを1日で仕上げれば、3日は自由時間です。ただし、その逆もあり設定期限を超える場合は徹夜も発生します。
この点は色々ありそうですが、私の見解としては、仕事もないのに「仕事してます」感を出さないといけない人もいると思うので、こういった無駄がなくなるのは良いと思います。
労働者としては自分のペースで仕事ができ、当然早く済ませようとするので、仕事がはかどるようになり、余暇が増えるという点で良いかと思います。仕事時間中に別のことをしようが、企業としては、今まで通りの成果が上がっていればマイナスはないのではないでしょうか?
なので、きっちり分単位で勤務状況を監視することまでやる必要もないかなと思います。ただ、今までよりパフォーマンスが落ちる人がいれば確実にダメなので手を打たないといけないと思います。
周辺職務からの解放
先ほどまでの話で、与えられた仕事をこなせばよいということで、欧米式な仕事の進め方に近づくのではと感じます。
あくまで一般的な話で恐縮ですが・・・欧米式では人に合わせて職務を割り当てるのではなく、仕事に対して人を割り当てるといわれています。そのため、自分の職務外に関しては契約に含まれていないのでやらないとか。
担当があいまいな部分、例えば他人宛ての電話が鳴っていても取るとか、休んだ人がいるのでカバーする(組織市民行動)といった、職務以外の部分がテレワーク導入で、全部ではないにしても大幅にカットされる可能性があります。
そうなると、仕事がより合理化して、作業時間の短縮、余暇拡大につながると思います。ただ、その結果、周辺業務をカバーすることにより高まっていたパフォーマンスが低下したり、組織から個人に重きが置かれるようになり、企業によっては何か変化が起きるかもしれません。マイナスに転ぶかプラスに転ぶかは分かりませんが・・・。
でも、マイナスに転んだとしても、原因の説明ができない不安定な人/組織の仕組みから脱却できるチャンスととらえることができるかもしれません。いくら、社会科学の研究が進んで人/組織の仕組みが明らかになっても、コントロールできない未知の部分は山ほど残っており、時代の変化も早すぎます。説明のつかない再現性のない不確定要素は確実減らす方が企業経営の安定、業績安定につながるかと思います。そういう意味で、テレワークは推奨されるものかもしれません。
労働者満足度
ちょっと子供のお世話をしたりできたり、細切れでも家のことを日中にできるわけなので、定時以降の過ごし方に大きな変化があります。結果として余暇が増えるという言い方にはなるかと思いますが、労働者としての満足度はかなり高まると思います。
ただ、どれだけ企業が監視しているかという点で満足度は大幅に変わるかと思います。仮に常時PCの状態を監視されていたりということになれば、会社にいるのと変わりません。
その場合は、通勤時間や家事ができるというメリットがあっても、私は会社に行って作業することを選びます。監視が強いということは疑われているわけなので、そういった疑いをかけられるぐらいなら、現場で「仕事やっています感」を出す方がずっといいと感じます。
・
まとめ
個人的には、テレワークは性善説に基づいて実施してもらえると、パフォーマンスが高まる気がします。「家出でくつろぎながら仕事ができる」という効果があるからこそ、仕事の成果にもつながると信じています。
いつでもどこでも連絡が取れる時代です、前時代的な仕事の進め方の転換点となればいいなと思います。