シュタインズゲート 無印とゼロの世界線変動率の関係性

現在、シュタインズゲートゼロが絶賛放送中です。まだシュタインズ・ゲート無印の内容が完璧に理解出来ていないのでほとんど見ていません。

シュタインズゲートですが、色々無理はありますが、安易なタイムトラベル物とは少し距離を置いた比較的科学的な内容となっています。

前作のシュタインズ・ゲート無印をまだ見ていない人はそちらから見ないと人間関係など訳が分かりません。ぜひ見てください。

色々考察しながらネタバレです、間違った考察かもしれないのでご容赦を。

シュタインズ・ゲートとは


タイムトラベル物は昔からいろいろありますが、ドラえもんのように仕組みのよく分からないタイムマシンという乗り物だったり、君の名はのような謎の力でのタイムトラベルしたり、それらとは一線を画して科学的な根拠に基づいて話が進んでいきます。たまに妄想の領域が出てきますが、もしかしたらそういうこともあるかもと言う曖昧さになっています。

何がタイムトラベルだ・・・という感じはありますが、仕組みとしては、素粒子加速器LHC(ラージハドロンコライダー)を利用し、マイクロブラックホールが生成し、発生したマイクロブラックホールに電子を投入して、自転させて、カー・ブラックホールを作って、リフターで・・・やら、相対性理論など科学っぽいことが好きな人の興味を引きそうな内容になっています。

あとストーリーも賢い人が考えているのでしょう、膨大な拡張性が出てきそうな世界線というものをちりばめて、それぞれの世界戦を絡めて、あまり話に矛盾が発生しないようにしたうえで、伏線を張りまくっています。よく出来ています。


世界線変動率の複雑さ


さて、複数の世界線があるということで、ともすれば訳が分からなくなるものです。そんな私も訳が分からなくなってきました。

話の中盤で世界線がどんどん変わっていても、ただの経過なのでどうでもイイのですが、1話と最終回については整合性が取れないといけません。

何より物語のつながりを複雑にしているのは世界線変動率(ダイバージェンス)というものです。過去に何らかの干渉を及ぼすことで発生するバタフライ効果を加味した、過去がどれくらい改変されたかの指標ですが、これが%です。しかも小数点がめっちゃあるし・・・。


1話と最終回の世界線変動率の違い


シュタインズゲート無印の1話の世界線変動率は「1.130426」です。Dメール送信後は世界変動率1%未満のα世界線となります。1話と最終回以外はどうでもいいのでα世界線の世界変動率の話は飛ばします。

22話でやっとたどり着いた、世界変動率1%を超える「1.130205」のβ世界線、2010/8/17です。

2010/8/21にタイムマシンC204で2010/7/28に戻り、紅莉栖の死を回避し、第3次世界大戦を阻止すべく奮闘します。

しかし、1回目のタイムトラベルは失敗して2010/8/21に戻ります。まさかの自分の手で紅莉栖を殺害してしまいます。しかし、ここでは世界線変動率は変わらず「1.130205」のままです。ここで、まゆりが岡部をビンタして、再度タイムトラベルして頑張ります。

そのとき、2025年に岡部が自分に送ったオペレーションスクルドの動画が見れるようになっており、作戦を実行するように過去の自分に促します。世界線変動率「1.130205」でしか見れない動画です。その後、オペレーションスクルドはうまくいき、紅莉栖の死は回避され、世界線変動率「1.130212」に至ります。


シュタインズゲートゼロの世界線変動率


ここで考えないといけないのが、シュタインズゲートゼロの世界。シュタインズゲートゼロの世界変動率「1.129848」スタートです。この世界線変動率は一体何だとなります。

ゼロの世界にいたる流れは、1回目のタイムトラベルが失敗して、2010/8/21に戻ったタイミングから始まるのだと思います。

この時、シュタインズゲート無印では世界線変動率「1.130205」で、まゆりビンタがありましたが(23話、24話)、世界線変動率「1.129848」に当たった場合、まゆりビンタは発生せず(23話β)、岡部は紅莉栖の救済を諦めてしまいます。まゆり視点の世界、これがシュタインズゲートゼロの世界かと思われます。


世界線変動率「1.130205」と「1.129848」のつながり


さて、世界線変動率「1.130205」と「1.129848」はどうつながるのか。

おそらく、シュタインズ・ゲートゼロの世界は世界線変動率「1.130212」に至る途中過程ではないかと思われます。シュタインズゲート無印では表現しきれていない世界線。

世界線変動率「1.129848」では、2011年7月7日にタイムマシンC203で世界線変動率「1.130205」へ移動し、そこで岡部はタイムトラベル理論を研究します。この世界線変動率「1.130205」は紅莉栖を救済できなかった世界です。

その後、2025年に岡部は過去の自分にオペレーションスクルドの動画を送り、まゆりも紅莉栖も死なない、第3次世界大戦も回避される世界を目指すように指示します。これで再び世界線変動率「1.130212」のβ世界線に至るのだと思われます、たぶん。

(2018/10/21更新)
ゼロ見終わりました。少し違いましたね(笑)まぁ細かい話は置いておいて、最後がかなり良かったですね。

まゆりとすずはが2010/8/21にタイムマシンで移動し、2010年のまゆりに何としてでも岡部を復活させるように依頼します。

その後、タイムパラドクスを避けるために飛びますが燃料切れで、BC18000年に不時着しました。このタイミングで2025年の岡部が助けに来ます。

時間の流れの理解が難しく分からないですが、BC18000年不時着した時点で、すぐに岡部が助けに来るわけです。一方で、これ以前にも不時着してすぐに岡部が助けに来なかった過去もあるでしょう、その場合はまゆりもすずはも死亡したと考えられます。2025年にタイムマシン試作機が完成した時点で過去が改変されたのでしょう。

ただ、そう考えると悲しくなるので、時間の流れは過去も未来もつながっていると考えて、死亡した過去はなかったと考えて、ハッピーエンドと思うことにします。