2年間マイホーム購入で一戸建てかマンションか悩んだ人のまとめ(第1話)

私は安物買いの銭失いを散々して、失敗してきました。



こんな私なので、マイホーム購入では絶対に失敗・後悔しないようにかなり真剣に悩みました





普通の人は3か月ぐらいでマイホーム購入に至ると、多くのハウスメーカーは言っておりますが、私は2年間悩みに悩んで、最終的に広島の都市部のマンションを購入する、という結論に達しました。



2年間、毎週末、住宅展示場やマイホームセミナーに参加し、ありとあらゆるハウスメーカーや工務店と話をして、それぞれのメリット・デメリットを聞きました。



果ては、一戸建てのできるまでの知識も勉強しました。



土地の整備、基礎の打ち方、棟上げ・・・。どんな機械、工具、部品を使うか・・・。



今の時代、欠陥事例がネットで山のようにアップされています。システムエンジニアですが、今では大体、何が欠陥なのか分かります、一生使うことのない知識ですが(笑)



実際に、建て売り住宅の屋根裏、床下に潜り込んで、建て売り住宅のずさんな作りに驚愕もしました。この辺りは、次回以降写真も交えて説明していこうと思います。



「一戸建ての建て売り住宅を買う気が失せてしまったじゃないか!」ということを言われかねないので、あらかじめ・・・申し訳ありません(;´・ω・)



みなさんに家作りを基礎から学べとは言いません(笑)



私が経験・学習したことや、こうしておけば良かった、という失敗を生かしてもらい、「マイホーム選びで、苦労する人が減ればいいなー」と思います。



皆さんには2年間も無駄にしてほしくないので、私の学んだノウハウや失敗・後悔をすべて書きます。



私の2年間のマイホームに関する知識を、ベースにスタートすれば、より良い家探しができるのではないかと思います(。



ボリュームがすさまじいことになるので、今回から数回に分けて記事を書きますが、特定の業者をおススメするものではないので、業者名はすべて伏せておきます。どうしても知りたい方は問い合わせてくれましたら、ためになるかは知りませんが、お答えることはできます。



ちなみに、ここは広島市です。事例はすべて広島市の住宅事情なので、他の県では価格が全然違うことがありますので、ご注意ください。



ちなみに広島市は全国で5番目?に土地の価格が高いところです・・・結構ありえないですよね、高すぎ(;´・ω・)、



東京、大阪、横浜とかあるはずですが、それらに並ぶわけですね。



あと、あくまで住宅業界の素人なので、すべて信用しないようにしてください。「ホントかな?」と思ったところは、住宅メーカーの担当者(できれば複数のメーカー)に聞いてみてください。



正確な答えが聞けるかと思いますが、それぞれ真逆の答えが返ってくると、いたずら好きな筆者は悶え喜びます(笑)



マイホーム購入までの2年間何を悩んだか(概要)



何を2年間も迷ったのか経緯を書きます。概要なのに結構長文なので注意!

夢ばかり広がる住宅展示場

最初は「新築一戸建て!」という気持ちで住宅展示場に向かいました。子供がドタバタするので、下に住人の住むマンションはないなというのもありました。



マイホームを買うなら「住宅展示場だ!」という、訳の分からないイメージがありました。あなたも同じ考えであれば、早めに改める必要があります(笑)



ここで多くの大手ハウスメーカーを見てみました。



超大手のハウスメーカーさんはかなり高いですが、中には安めで、3000万円ぐらいからで、30坪の一戸建てを建てられるハウスメーカーさんもあります。



大体のハウスメーカーさんでのやり取りは同じです。まずは、今持っている夢をすべて吐き出します。

  1. ・家賃を払うのはもったいないので、早くマイホームを買いたい!
  2. ・きれいな家で子育てしたい!
  3. ・ピアノを気兼ねなく気兼ねなく弾きたいので一戸建てがいい!
  4. ・アウトドアに行くので庭付で道具の洗い物がしたいので一戸建てがいい!
  5. ・近所付き合いが嫌だから、マンションがいい!
  6. ・自然が多いと虫が出るから都市部に住みたい!
  7. ・雪が降るとどこにも行けないから、雪が少ないところがいい!
  8. ・津波が怖いから山寄がいいけど、できれば海抜の高い平地がいい!
  9. ・土砂崩れが怖いから土砂災害危険区域や警戒区域は避けたい!
  10. ・地震が怖いので地盤が強い土地がいい!


など、マイホーム購入に当たっては夢ばかり膨らみます!



次に、年収を伝えて、大まかな予算を決めます。



※次回以降、詳しく記載しますが、将来的に破たんする可能性がある予算でも、平気で提案してくるハウスメーカーさんもあるので、気を付ける必要があります。



予算が決まったら、夢と予算のギャップを埋める作業に入ります。



ここで、結構話術のうまい営業さんの場合、すんなり納得して、どんどん契約に突き進んでいきます。失敗しないように、一応参考までに聞いておく心構えが必要です。



これも次回以降記載しますが、マイホームは営業マンで決めないようにした方がよさそうです。「この人なら信頼できそう!」というのは、微妙かもしれません。



すごくいい人で、一生お付き合いできそうだと思っていて、その後残念ながらご縁がなくなったという話をした瞬間、別人のように冷たくなる営業マンさんもいました。2年間も活動したので、色々いらっしゃいます。



非常に残念で仕方ないですが、彼らも住宅を売らないと生きていけないので仕方ないです。



ただ、そういう噂はすぐ広がるもので、私も友達から何社かそういう話を聞いていたので、そのハウスメーカーからアプローチが来ても、すべて無視しました。



当然、中には本当に素晴らしい方もいらっしゃいますよ!



周りにマイホームを建てられた方がいる場合は、聞いてみると情報をくれるかもしれません。



話は戻りまして、一般的なハウスメーカーは、大体以下のような感じで話を進めていきます。

  1. 1.ローンが組める範囲で予算を決める
  2. 2.広い家がいい人は郊外の土地紹介、都市部に住みたい人には、都市部の狭い土地を紹介
  3. 3.契約


私は、たくさんある夢を引きずったまま、とりあえず、老後が怖いので、3500万円ぐらいの予算を決めました。



そして、「土地を決めてしまおう」という流れになりました。



いくつか土地を見に行って、割とすぐに良い土地が見つかりました。



そのまま、契約かと思われましたが、ちょうどこのころ、土砂災害で痛ましい事故が発生しました。



このことから、土地選びをもうちょっと慎重にしようとなりました。



このとき、土地2500万円、上物1000万円の予定でした。



上物の建物が1000万円というのが、結構怖いことだと知るのはまだまだ先の話でした・・・。



住宅展示場以外のハウスメーカーがある!



しばらくは、ネットの情報で土砂災害危険区域、警戒区域以外の土地を探し始めました



その途中で、住宅セミナーというものがあることを知りました。



セミナーでは、住宅展示場に出ている大手ハウスメーカー以外にも、街の工務店さんが多くいることに気付きました。



当時の私は、「住宅展示場にあるのが、広島のすべてのハウスメーカーなんだ!」と思っていましたので、選択肢が増えたことが喜びでした。



住宅展示場に出展しているのは、広島中のハウスメーカーの数パーセント程度で、街の工務店さんが山ほどいるようです。



そして、大手ハウスメーカーさんに頼むと、結局街の工務店さんが作業するらしいので、大手ハウスメーカーさんに頼むと、結果的に高くなることが多いようです。ただ、絶対ではないようで、職人さんを自前で抱えているハウスメーカーさんもいるようです、少ないようですが。



住宅セミナーに参加すると、中小のハウスメーカーが集まっていて、いろいろな情報が聞けました。主には大手ハウスメーカーの悪口(笑)



必ずしも、すべてが正しいかといわれると疑わしいですが、結構正論だというものも数多くありました。



最たるものは、住宅展示場での出展費用らしいのですが、とんでもない金額らしいです



その広告費を回収するために、買った人から回収しないといけないので、当然金額は高くなるというのは仕方ないようです。



あと、よく言われるのが、プラン設計が無料だということです。プラン設計は建築士が行うわけで、彼らが動くと費用が本来発生します。それが無料ということは、家を買った人に負担が載っているわけです。



毎週イベントをやってくれている住宅展示場、私も毎週のように、お菓子やおもちゃ、家電、動物と触れ合う、遊具で遊ぶ、と色々させていただきましたが、すべて住宅展示場に出展されているハウスメーカーが負担しているとのことです。



もう大手メーカー様に足を向けて寝れません(笑)



ただ、大手のハウスメーカーとなると、上記理由で高いものの、そのブランド力はやはりあるかと思います。



ブランド力を損なうことは致命的なので、欠陥住宅の頻度はある程度抑えることができるのではないかと思います。



もちろん、街の工務店も地元密着でやっているので、欠陥住宅の噂が流れると、今後やっていけなくなるので、手は抜かないと思いますが、少し質は違うと思います。



これ以降は、大手ハウスメーカーではなく、中小ハウスメーカーや工務店めぐりが始まりました。



大手ハウスメーカーとは違う視点の工務店



中小のハウスメーカーや工務店めぐりをしていくと、我々の味方のような気がしてきます。



彼らは適正価格、我々の目線に立った視点で提案をしてくれます。値段もそんなに高くありません。



下手をすると、「大手ハウスメーカーは悪だ!」という一方的な観念を植え付けられる危険もあります。この辺は客観的に聞いて判断する必要があります。



中小のハウスメーカーは、ライフプランをしっかり持つように割と進めてきます。進めてこないところもあります。



将来破たんしないマイホームを提案してくれます。



現在の収入、保険、車や将来行きたい海外旅行などの大きな出費、家族計画、老後の生活、家の修繕計画、など様々なことを考えて、出せる予算を検討してくれます。



これにより、無理のないマイホーム家づくりをすることができます。これはマイホームを購入するうえで、本当に大事なことだと思います。これを考えずにマイホームを買うことはリスクが大きすぎます。



中小ハウスメーカーや工務店は、プラン設計が有償だったり、ライフプランが有償なこともあります。これは家を買ってくれた人に、無駄な費用を乗せない工夫でもあるようです。



ただ、表向き有償でも、裏では無償のケースが多いようです。ある程度の抑止力でしょうか?



中小ハウスメーカーや工務店をめぐると、それぞれ方針が違うので面白かったです。



これからの時代で必要な気密性



多くの中小ハウスメーカーや工務店は割と、気密性を謳っているところが多かったです。C値というやつですね。低ければ低いほど気密性が高く、夏は涼しく、冬は暖かいわけです。



気密性が高ければ高いほど、エアコンは不要なので、電気代が大幅にカットされます。



見学したお家では、冬にエアコンなしで過ごしていました。驚異の家ですね( ゚Д゚)



これからは省エネ住宅しか建築できなくなるということらしいです。



そうなると、建築費用がグンとあがると言っています。大手ハウスメーカーだと、とんでもない金額になるそうで、法律が変わる前に売ってしまえ、作戦だということです。



そして、いかに彼らが安く、良い家を建てれるかを自信をもって説明してくれます。木材も規格サイズを切ったりせず、そのまま使用することで無駄なコストを抑えることができるそうです。



確かに、木材を切ったりするといらない切れ端が出たり、手間がかかりますね。そのままの寸法でしようすれば手間も省け、省資源です。これが安くする秘訣だそうです。



実際に家を見学させてもらうと、彼らの説明が結構正しいと実感しました。



いくら安く作れるといっても、上物の建物自体は1000万円では無理だということです。少なくとも2000万円、できれば2500万円を出す必要があります。



ということは、1000万円の上物の建物って、一体・・・となりますよね(・_・;)



希望の土地だと、4500万円~5000万円となります( ゚Д゚)



マイホームたっか!



3500万円の予算だと、上物の建物をケチって2000万円だとしても、土地は1500万円以下となります。



そうなると広島では、郊外に行くか、都市部周辺で山を登るか、都市部の土砂災害危険区域、警戒区域となります。



何とか、都市部周辺で山を登る土地(古い団地)を見つけましたが、やはり老後が大変です。



車も運転できなくなる、バスに乗るのもおっくう・・・。実際に住んでいる人にも聞きました(本気ですから)。



家を売って都市部の賃貸に移りたいといっていましたが、場所が場所なのでなかなか売れないらしいです。



自分の将来を見た気がしました。



ここで予算を上げて、4000万円としましたが、2000万円でもよい土地は出てきませんでした。広島で良い土地(都市部周辺、駅が近い目、土砂災害危険区域、警戒区域でない)は2500万円からで、3000万円は出す必要があります。



ここまで話を聞いて、大手メーカーに戻る気もしないので・・・何かないかな?



建て売り一戸建て



注文住宅の予算で悩んでいると、建て売り住宅のチラシを見つけました。



考えている土地で3500万円!



これは安い!早速、建て売り住宅の検討に入りました。建て売り住宅、結構見ました!「これでもかっあ!」というぐらい見ました。



やはり新築建て売りは内装がきれいなので、しかも安い!この立地だと、土地価格2800万円、上物の建物が700万円・・・。



すぐにも欲しくなるものです。



「買おうかな♪」と思った矢先、子供が何かに引っかかて家の部品が外れました!



「んん?」と思いましたが、



担当者の方は、「ああ、大丈夫でしょう、つけ方が悪かったんでしょうね」と金具をそのまま押し込みました。



「つけ方が甘い・・・?」となると、「他の部分も甘い?」という疑いが出てきました。



その日、ネットで見つけたキーワードが「欠陥住宅」です。



それから数ヶ月、毎日寝る前に欠陥住宅のリサーチが始まりました。



職場でも欠陥住宅事例を眺め、どこが悪いのか学びました。



そうこうしていると、「結局家の作り方が分からないとだめだよねー」という結論に至りました(私は結構極端な性格です、はい)。



その後は、家の作り方を学びました。youtubeで動画があるので、基礎打ちのバイブレータのコツなど、いろいろ学べます(笑)。



欠陥住宅の知識をある程度身につけて、建て売り住宅の見学に望むと、結構あらに気付きます。



断熱材の打ち方やサイディングの手抜きなど「、本当にプロのやる仕事か?」と思える、ひどい例もたくさんありました。



おかげさまで、完璧な建て売り住宅はないということが、分かっていました。



実際は完璧な職人技の建物、あるのでしょうが、見つけ出すには、かなりの根気と体力が必要です(;´・ω・)



最後は中古住宅だ!



次は、「そうだ、注文住宅で中古を探せばいい!」と考えました。



「注文住宅なので、それなりに物はいいだろう」、そして、「昔の家なので、それなりにしっかりした作りだろう(昭和57以降限定)」と考えました。



しかし、これもなかなか見つかりません。



中古住宅は売る・買うのタイミングがとても難しいと感じました。



都市部の便利な場所は需要があるので、中古が出てもすぐに売れてしまうと思われます。



そして、リフォームされていないないので、リノベーションする必要があります。



リノベーションが得意なハウスメーカーも行きましたが、大幅変更だと1000万円かかるようです。



耐震の強化などすると、それなりにかかることが分かりました。



プチ・リノベーションでも500万円はかかるので、トータルで考えるとあまりいい選択肢ではないように感じました。



それに、建て売りと同じで、欠陥のある住宅も結構見つかります。基礎のボルトがど真ん中になくずれているのか、錆がコンクリの表面に浮き出ているものもあります・・・。



考えうるパターンはすべて考えつくしました・・・。



そして、最終決断・・・



注文住宅だと希望の場所に建てることができない、建て売り住宅だと欠陥でない住宅を見つける自信がない、リノベーションでも金がかかる。



今は、過去最低金利、今後一気に上がるかもしれない・・・焦り始めました。



そして、何より上の長男が小学校に入学してしまいます。これは結構深刻な問題で、学年途中で学区が変わると転校となります。



転校は大変なのでできれば避けたいです(・_・;)



となると、老後も安心、平地、土砂災害危険区域、警戒区域にも当てはまらない、お店も近い、すべてを兼ね備えた、都市部のマンションしかないという結論に至りました。



セキュリティを考えると、2F以上を希望ですが、子供がドタバタするのが申し訳ないので、下に人がいない2F(下は駐車場やロビー)が結構あります。



庭が欲しい人は1Fにすれば、専用のバルコニー&庭も選べるところもあります。



次回以降お知らせ



初回の概要だけでえらく長くなりました(笑)



次回以降は、より具体的に私が学んだすべてを書いていきます。



ボリュームがありすぎて何回に分けるか分かりません!