よくよく見てみるとちょうつがいのばねが完全に壊れていました。さすが安物というだけあって、色あせ具合がすごいですが、素材はまだまだ十分使えるので買い替えるのはもったいないです。
ただ、扉が閉まらなくなったものを修理したことがないのでどうしたものかと悩んでいました。丁番・蝶番・・・結構複雑に見えるこの部品は直るのか?
丁番・蝶番?
まずは漢字の読み方ですが、「ちょうつがい」と読みます。私も漢字があることはよく知りませんでした。生活で特に必要がなかったので、ずっと「チョウツガイ」とカタカナでやり過ごしておりました。
この丁番・蝶番、結構複雑で、いくつか種類があるので、間違って買うと大変なのです。
丁番・蝶番のかぶせの種類
丁番・蝶番の種類には3種類あります。全かぶせ、半かぶせ、インセットの3種類です。
全かぶせ
前側の扉がくっついている横板を完全に隠しているタイプです。
半かぶせ
前側の扉がくっついている横板を完全には覆い隠さず、少し横板が見えているタイプです。
インセット
前側の扉が入り込んで、横板が全部見えているタイプです。私はこのタイプをあまり見たことがないですね。実際数は少ないようです。
この3種類のどれに当てはまるかしっかりチェックする必要があるようです。
分からない場合は、実物をもってホームセンターに行く方が確実です。商品の裏にカップ径を測る目盛りがついているはずなので測って購入しましょう。分からない場合は店員さんに聞くのが確実です。
丁番・蝶番のキャッチの有無
扉を開くときに力を入れないと開かないタイプはキャッチ付きと言われるタイプです。バタンッ!と閉まるので少しうるさいですね。
逆に力をほとんど入れなくてもよいものは、キャッチなしと言われるタイプです。磁石とかひっかけるものがついているはずです。
丁番・蝶番のダンパーの有無
扉が閉まるときに、バタンッ!ではなく、ゆっくり閉まるタイプの扉をお使いの方もいらっしゃるかと思います。それはダンパー付きの扉で高級な扉ですね。
ダンパー付きの丁番・蝶番は値段が結構高いですし、私の近くの少し大きめのホームセンターにも売っていませんでした。買うとしたらインターネットでの購入になりそうです。
丁番・蝶番のダンパーのカップ径
蝶番の扉の方を外すと、丸い穴が空いています。カップ径は世の中の多くは3種類のどれかになるそうです。
26mm、35mm、40mmですが、これは実物をもって買いに行った方が確実です。
とりあえず、分からない場合は、実物をもってホームセンターに行って、店員さんに聞くのが確実です(笑)
こんな感じできれいに直りました。同じ型番の物は通常は、絶版などで手に入らないかと思うので、少しサイズが変わってくると思いますが、問題はないかと思います。
今回の物は少し小さいサイズみたいで、ねじ穴が少しだけずれましたが、イイ感じです。
丁番・蝶番をつけるときは、元のねじ穴は緩んでいるので補強は確実にしましょう。
本来は木工パテで穴を埋めた方がいいですが、つまようじを少し折ってねじ穴に放り込んで、普通通り締めるだけでも十分です。木の粉がねじの隙間に広がって強度は十分になります。
あと斜めになりやすいので、気を付けましょう。鉛筆で90度直角の線をしっかり書きましょう。
三角定規がない場合は、紙の角を参考にするといいかと思います。今回私は広告の角を頼りに90度を割り出しました(笑)
ちなみに、交換した300円の丁番・蝶番は元の丁番・蝶番よりも動きがしなやかで、バタンッ!もそれほど気になりません。
元の丁番・蝶番がどんだけ粗悪だったのか・・・。みなさんは安物買いの銭失いしないように気を付けてくださいね。