私、大学の時色々バイトをしていました、そうバイト戦士でした。
アナウンサーになりたい
今は昔、15年ぐらい前の話です。私、大学の時はアナウンサーになりたいと思っておりました。
そのため、大学の部活は放送委員会に所属していました。国立大学では珍しいですが、NHKや準キー局にもアナウンサーを輩出している割とガチな部活でした。
大学キャンパス内のラジオ放送で、お昼のニュースを配信したり。ラジオのDJのようなことをやったり、いろいろ勉強になりました。
先輩方から色々教えてもらいつつやっておりましたが、やはりプロではないので、もっと力を伸ばそうと、アナウンサースクールに入ろうか検討していました。
アナウンサースクール
アナウンサースクールと言えば、民間放送会社がやっているので、現役のアナウンサーから指導を受けれることが魅力です。やる気も出ます。
それに就職試験もアナウンサースクール出身者の方が有利という話もありましたが、事実かどうかは分かりません。
ということで、色々スクールを探してみましたが、どうも開催のタイミングが合いませんでした。
芸能事務所
「アナウンサースクールがないな・・・。」
と思っていたところ、芸能事務所でもアナウンサーを目指すことができることが分かりました。
「これだ!」
と思い、試験を受けに行きました。申し込みをしていってみると、面接が始まりました。
微妙な演技が終了しました・・・。
とりあえず、泣く真似をしますが泣けないまま1分経過。
ということで、その後、お祝いと言うことで缶ビールを頂いて帰りました。
さて、何となく分かるかと思いますが、この流れは事務所への勧誘でよくある流れです。面接は形式ていなもので、活躍の見込みがなくてもレッスン生としてレッスン料を稼ぐことが出来ます。それに、その時試験をしてくれた人も委託を受けていて、1人紹介すると○○円という契約があったのだと思われます。昔の話なので今はどうか分かりません。
また、レッスン生はエキストラとして、色んな現場に派遣することができます。エキストラは色んな役柄があるので、幅広い人材がそろっていることが強みになります。子供からお年寄り、痩せの方から肥満の方まで色んな需要があります。そういう意味でレッスン生は大変重要なわけです。
芸能事務所でのレッスン
さて、そんなこんなで芸能事務所でレッスンを受けることになりました。
レッスンは色んな内容で大変勉強になりました。演技の練習、発生の練習、殺陣の練習まで何でもやらしてもらい、日常では体験できないことばかりで刺激的でした。
演技の練習は日常でも役に立つものです。
例えば、怒る演技であれば、はっきりと相手に聞き取れる声でかつ大きな声を出す必要があります。顔も怒っていないといけません。別に大きな声を出すだけが怒りでもありません。小さな声で怒りを表現することも求められます。
泣く演技であれば、最低でも1分以内に泣くことが求められます。できれば数秒以内。でもなかなかそれは難しいので、泣く演技で泣ける人はそうそうはいない感じでした。できないのであれば、声や表情でカバーする必要があります。難しいですね。
今ではドラマの主役しかされなくなった俳優さんも同じレッスンにいましたが、そういった方は卵の時点で既に頭1つ分以上抜きんでていましたし、人一倍努力されていました。将来大物になる俳優さんなどと一緒にレッスンできるというのは、芸能事務所のいいところですね。
あと、殺陣とか普通の日常ではやりませんね。でも時代劇などのエキストラや脇役は割とあるので、その時に役に立ちます。練習しとかないとかっこよくできません。
さて、だんだんアナウンサーとは別の方向になっていきましたが、割と楽しく声の仕事以外にも興味を持つようになりました。
エキストラのお仕事
さてここからがエキストラのお仕事です。
エキストラのお仕事は急にはいる
エキストラのお仕事はちょくちょくあります。でも突発的に発生するので、いつでも予定が空いている暇な人が重宝されます。
「明日、テレビ局に行ってくれ」
「今から○○公園に行ってくれ」
「明日、居酒屋に行ってくれ」
とか、非常に突発的です。
テレビ、ドラマ、雑誌に写るかも
依頼の内容もざくっとしか聞けないので、どんな仕事かは行ってみないと分かりません。行ってみたら、300人ぐらい人集まっていてびっくりすることもあります。
大勢いる場合はテレビに映れる可能性は大幅に下がります。しかし。突然ソロで撮影をお願いされることもあります。この場合は、ドラマに映ったりCMに高い確率で写ったりできるのでおいしいですね。
特に面白かったのは時代劇もののエキストラです。
時代劇ものの戦いのシーンなどではとんでもない数のエキストラが必要です。格好も本格的な足軽の鎧衣裳を着せてもらえます。ちょんまげかつらもかぶせてもらえるので最高の体験になります。
つらいのは衣裳にシミができるので水以外は飲めません。それにトイレに行くには色々脱いだりしないといけなかったりするので、水でも飲むのは気が引けます。
実際に放送された映像を見ても、映っていないことはしょっちゅうあります。映ったらラッキーという感じです。
芸能人に会える
エキストラの仕事をしていると、当然主役の芸能人の方を間近で見ることができます。話しかけたりすると怒られるので、「お疲れ様ですー」以外は声かけはしませんが、うれしいものです。
みなさん感じのよい方ばかりなので、私のような一般人にもしっかり笑顔で挨拶を返してくれます。「ツンツンしている人かな?」と思っていた女優さんが、ものすごく腰が低かったりすると、その後一生ファンになってしまいますね。
おいしいことも
雑誌の取材などで、居酒屋の料理を囲む絵が必要なこともあります。人が写っているだけで楽しそうですもんね。撮影に使った料理は捨てるのもあれなので、頂けることもあります。おいしいしごとですね!
が、残念な点もあります。
色鮮やかなカクテルなどは見た目だけで、アルコールはなし、シロップなど味付けも一切なし、見た目だけの撮影用であることがあります。飲んでも「オエッ」となっちゃいます。
鍋の撮影の時などは、食材はすべて生のままなので加熱しないと食べることができません。火もつけてはくれないので、食べるものはデザートだけということもあります。
まぁ、食べられるだけでもご好意なのでありがたいですけどね。
まとめ
華やかな映像の裏には、映ることもないエキストラさんたちがいます。エキストラさんたちの分もお金がかかっています。ぜひテレビやら雑誌を見るときはじっくり見てあげてください。広告主さんも製作者さんもエキストラさんも喜ぶと思います。
みなさまも暇になったらエキストラとして活動してみてはいかがでしょうか?色んな特徴を持った人が必要です。
あなたが必要な現場が今日もあるはすです!